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LIFESNAPにかかわる人に会いにゆく:家具を作る人・石川寛之さんインタビュー02

01「インスタでLØKKEとLIFESNAP、運命の出会い」
02「奥様と二人三脚/『ひとりデンマーク』やってます!」
03「家具も写真も人生の節目に登場」
04「家具ができるまで」
05「オークって知ってる?」
06「家族につながるフォトフレーム/さいごに」

お客さまのご自宅にお伺いしての撮影の際に
以前撮影させていただいた写真を
飾ってくださっていて、それを
目にすることが多くなってきました。
お客さまの日常に写真が共存し
大切にされているのを見て
嬉しい気持ちでいっぱいに。
そこで、写真のプリントとフォトフレームを
セットにしてご提案できないかと
考えるようになりました。

大切なお客さまに写真同様
満足いただけるフォトフレームを提供したい!
妥協はしたくない!
しかし、フォトフレームに関しては素人の私たち。
構想スタートから試行錯誤を続け
気が付けば、3年の月日が流れてしまいました。

私たちの求めるフォトフレームは
「ご自宅で、ご家族と長い時間を共にするフォトフレーム」
・どのご家庭の雰囲気にも合うシンプルなデザイン
・温かみのある木の質感
・長い年数飾っていただける高品質な仕様

3年目にして、ルークさんと出会います。
私たちの細かい希望を聞き、
木の知識を一から丁寧に教えてくださり
職人の目線でできることをご提案いただき
ついに、フォトフレームが完成しました。

2019年の秋、名古屋までルークさんに会いに行った時の
インタビューのすべてを全6回でお届けします。
インタビュアーは
カメラマンの富井とスタッフの今関です。

<石川寛之さんプロフィール>
1980年宮城県生まれ。2013年LØKKEとして家具を作る人になる。https://www.lokke-furniture.com
「家族の"追っかけ"」という言葉が添えられた、石川さんのインスタグラムishikawa.boyからはあたたかな視線が伝わってきます。

02「奥様と二人三脚/『ひとりデンマーク』やってます!」

今関:2013年にスタートした「ルークファニチャー」ですが、石川さんと奥さまのお二人でやっていらっしゃるのですよね?

石川さん:はい、そうですね。僕はどちらかというと営業とか作ることをメインにやってきて、彼女は女性目線でデザインを考えてくれています。

富井:奥さまはインダストリアルデザインであるとか、家具のデザインを元々されていたのですか?

石川さん:そうですね、彼女は大学のデザイン科でパッケージや家具、建築や空間デザインを学んで、その後インテリアコーディネーターをやって、ずっとお家の内装とかキッチンのデザインとかをやってきています。

今関:素敵なバランスでお二人でやってらっしゃるんですね。理想的な感じで羨ましいです!
石川さん:いやいや、彼女は厳しくて……、僕よりずっと細かいんですよ。いつも引き算足し算のやり合いです。あ! 喧嘩はしてないですよ(笑)。 喧嘩はしてないんですけど、詰め合いは長いですね。でも、それがいいものにつながるのでそこはストイックにやってます。

富井:お互いに仕事のパートナーとしてのリスペクトあるような感じですね。

石川さん:ありますね。すごく尊敬しています。デザインを勉強している方の発想とか見るところって感覚的に明らかに僕とは違って、鋭いなぁと思います。あと1ミリの指示はこの人じゃないと言えないんだろうと感じます。もちろん僕にも譲れない場所はありますけど、結果的にいいものになっていくし、尊敬しているので、何も言わず黙って従う場面もよくあります。
『ひとりデンマーク』やってます!

今関:石川さんのブログ拝見させていただいたんですが、こんなにたくさん何年か続けて書いていらっしゃるんですね。

石川さん:そうですね。

今関:石川さんが撮られているお写真にご家族の記憶や家具の記録だったり、いっぱいあって、それがすごく素敵だなって思いました。

石川さん:いえいえ。

今関:今、もちろん家具を作っていらっしゃいますけど、お写真は普通にご趣味というか、ご興味がある感じだったんですか?

石川さん:そうですね(笑)。趣味ですけどね、ほんとにもう、プロの方が目の前にいるのに申し訳ないんですが……(笑)。

富井:僕も拝見させていただきました。何て言うんでしょう、すごくじわーっと、こう涙が出るような感じなんですよね。

石川さん:ありがとうございます。

富井:視点ってこういうものなんだなぁ。とか、本当に写真っていいね……ってしみじみ感じさせられました。
今関:描かれていたり、写っているご家族の姿が本当に楽しそうな印象を受けるんですけど、石川家はどんなご家族ですか?

石川さん:いやぁ……妻のおかげですね! (笑)。

今関:あははは(笑)。

石川さん:妻がかなり子供目線と言うか、逃げ道を作ってくれているから助かります。僕はこんな感じで堅いので、ああいう風に柔軟な方がいてくれると子どもたちものびのびとやってくれてるな、という感じがあります。僕だけだったら大変ですね。厳しくて厳しくてとんでもないことに! (笑)。

今関:ご家族で過ごされる時間を大事にされてるんですか? 

石川さん:そうですね、それがメインと言っても過言じゃないくらい家族優先ですね。よく「ひとりデンマーク」なんて自分で言ってるんですけど。家族の行事があれば、それを優先して仕事をストップさせます。誰かが体調崩せば僕がそっちに行くし。っていうのを自分ひとりで掲げてやってます(笑)。もちろん回らないときもありますけど、それでも家族優先ですね。

今関:すごい! 素晴らしいお話ですね。

石川さん:インテリアという人の幸せに関わるお仕事をするからには、まずは自分が幸せであることが大切なのではないかと考えています。なので、ノルマで製作するのではなく、穏やかな気持ちで「その家、その人、その家族」のことを考えて製作するために、普段から「家族優先」を心がけるようにしています。いつも、いっぱいいっぱいですけどね(笑)。

(次回03「家具も写真も人生の節目に登場」へ続きます)
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