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特集LIFESNAPのつくるひと: フォトブックデザイナー・古我佳子さん インタビュー 「家族の物語を紡ぐライフブック」 04

01「きっかけは我が子の1冊。」
02「ワーキングママの日常。」
03「息子の七五三、息子のライフブック。」
04「母目線であり、デザイナー目線。」
05「ご家族に‘タイムマシーン’の1冊を。」


写真を撮ること、
そして写真を「残す」ことも
大切にしたいと考え誕生した、
オリジナルのフォトブック
「LIFEBOOK(ライフブック)」。
専属デザイナーによって
シンプルでありながらも、
ご家族の記憶に寄り添う
丁寧な1冊をお届けしています。
そんな手仕事のようなLIFEBOOKは
作れる冊数に限りがあり、
お届けにもお時間をいただいてしまうことも…
けれど、まだきっと知らない人も多いはず。
そこで、お届けして6年目を迎えるいま、
あらためてLIFEBOOKについて
作り手であるブックデザイナー・古我佳子さんに
聞いてみることにしました。
インタビューのすべてを全5回でお届けします。
担当は私、スタッフの今関です。



<古我佳子さんプロフィール>
デザイナー。北海道生まれ。小学生になる1児の母。2014年よりLIFESNAPのブックデザイナーとしてLIFEBOOKを多数手がける。


04「母目線であり、デザイナー目線。」

(>>前回03より続き)

— ご自身のお子さんのフォトブックを作る時と、実際デザイナーとしてライフブックを作っている時って気持ちとしてはちょっと違うものでしょうか?

古我:そうですね。自分の子供のためのブックは、良くも悪くも自由に作っていい。でも、当然お客様のブックに関しては、そうではなくお客様の立場になって私がこのお子さんのご家族だったら、カメラマンさんが撮ったたくさんの写真の中からどれが残れば嬉しいだろうと考えます。写真データ以上に、やっぱりライフブックになると繰り返し何度も目を通して見ますよね。ご家族さまの立場に立って、また、お子さんを我が子と置き換えてお客様のお子さまも我が子だと考えて毎回ライフブックを作っています。

— 作成する中で難しいなっていう部分はありますか?

古我:本当に難しくて、先ほど800件やらせていただいたと申しあげたのですが、それでもやはり毎回が初めての連続、当たり前ですが、お子さまも違えば、場所もシチュエーションもそれぞれ異なり、今までやったこと全てを投入したからといって次のライフブックが大満足できるものかといったら全然そうではなくて、逆に毎回の完成度に求めるハードルが上がっていくんです。ある表情や仕草をより素敵に見せるための無限の構成レイアウトに悩み…しかしその悩んだ先に毎回最高の作品があるので、試行錯誤の繰り返しが自分の仕事だなと思っています。

— 私たちの方でも、古我さんから毎回チャレンジングで、真摯に向き合っていただいているというのを、いつも強く感じています。真剣に一冊一冊を作っていただいて、それがLIFESNAPのお届けする一生残したいライフブックのかたちになっているのかなと思っています。
これまで1000組以上のご家族の思い出を“かたち”に残してきました。

これまで1000組以上のご家族の思い出を“かたち”に残してきました。

古我:お客さまが届いたライフブックを見た時に、待った価値があったと毎回思ってもらえるように、自分の中では手間や時間を惜しまず今できる最高の技術で制作しているつもりでいます。

— フォトブックっていう言葉で聞いてしまうと、ベストショットがいっぱい入っているアルバムみたいなイメージが強いのかなあと思うんですけどライフブックってちょっとそれとは違う部分がありますよね。

古我:大きく違うと思っていただけたらいいなと思っています。やはりお子さんの笑顔は可愛いですし、貴重で素晴らしいと思うんですが、そこだけに重きを置くのではなく、その日一日の出来事を残した100枚以上の写真の中から20ページあるいは30ページしかないライフブックへとまとめるわけです。枚数を少なくしているにも関わらず、なんていうんですかね、よりストーリーがページをめくるごとに進んでいったり、それがほんの少しドラマチックに見える写真選び、レイアウト、トリミングを考えて、まとめていくのがデザイナーとしての自分の目線と考えています。
1冊ごとに、当日の流れを感じる写真選びとレイアウトを組み上げて、仕上げます。

1冊ごとに、当日の流れを感じる写真選びとレイアウトを組み上げて、仕上げます。

— 少ない写真枚数でありながら、その日のストーリーを伝えるのがライフブックなんですね。

古我:毎回すごく悩む場面も多いんですが、一番胸を張って自分が強みだと言える部分があるとするならば、それは私が子を持つ母親という立場でお客さまの写真を選んで、ご家族の幸せの場面を構成しているということが一番大きいと思っています。自分が母親であるからこそ、母親にしかわからない目線で、この何気ないショットが嬉しくって、後にずっと残していきたい、何度も繰り返しページを開いて見たいっていうものを選べるということじゃないかなと考えています。


(次回05「ご家族に‘タイムマシーン’の1冊を。」へ続きます)
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